正しいシャンプーのやり方①〜予洗いで髪の汚れを8割落とす
シャンプーしても思っている以上に頭皮の汚れは落ちていない
髪を濡らしてシャンプーをつけて泡を流すだけがシャンプーではありません。
シャンプーを日本語にすると「洗髪」ですがシャンプーの目的は髪ではなく頭皮のケアです。
シャンプーで最も重要なのが頭皮に負担を掛けずに必要な潤いを残しながら、不要な汚れを落とすこと。
言葉にすると簡単ですが、実践するのは思っているより難しいのです。
汚れ落ちや頭皮への負担はシャンプー剤で大きく変わると思って、使用するシャンプー方法にこだわっている方も多いですが、シャンプーのやり方で汚れ落ちや頭皮への負担は大きく変わります。
そもそも「汚れ」と一言でいっても、頭皮には皮脂や角質、汗、皮膚常在菌、スタイリング剤など、いろいろなものがあります。
それが複雑に混ざり合い、時間と共に科学反応を起こし状態も様々。
頭皮や髪への負担を考えなければ、食器用洗剤やトイレ用洗剤のように洗浄力の強いもので、根こそぎ落としてしまえばいいのですがシャンプーはそうはいきません。
マイルドな洗浄成分のシャンプーで頭皮に負担を掛けずに性質の異なる汚れを落とすためにはシャンプー方法がとても重要になってくるのです。
そこで今回はシャンプーのやり方を3回に分けてお伝えするので、正しいシャンプーのやり方を身につけて、美髪を手に入れましょう。
シャンプー前の予備洗いで頭皮の汚れ落ちが大きく変わる
シャンプー剤を手に取る前に行うのが「予洗い」です。
予洗いとは、シャンプー剤をなじませる前の、ぬるま湯で髪と頭皮をすすぐ大切なステップです。
これにより、毛穴が開いて汚れが落ちやすくなります。
また、髪に水分を含ませることで、洗髪時の摩擦を減らす役割も担っています。
この予洗いをおなざりにしていると、健康な頭皮も美しい髪も育てられませんので注意してください。
髪を洗うときのお湯の温度にはくれぐれもご注意!
たくさんの方のヘアケアチェックをしていると、ほとんどの方がお湯の温度を熱めに設定してしまっています。
理想の温度は38〜40℃ですが、特に冬場はこれよりも高い温度のお湯を使ってしまっていることが多いのです。
また、朝シャンプーをする方はつい「すっきり目が覚めるから」と温度を高く設定してしまいがちです。
けれど、あまり高いと頭皮や髪が乾燥してしまいます。
シャワーとして浴びるには低いかな、ぐらいの温度がベストです。
朝シャンについて
ちなみにシャンプーは、できれば朝よりも夜行うほうが望ましいのです。
肌も髪も就寝中に育つので、毛穴詰まりがあるまま寝ないほうがベター。
就寝中は体温が下がるため朝では、毛穴まわりについた皮脂が固まって落としにくくなるというデメリットも。
また、慌ただしい朝にシャンプーするとヘアドライが中途半端なままになりがちで、頭皮のムレやニオイを招く可能性も高くなります。
予洗いに時間をかけて、髪の汚れの8割をきっちり落とす
予洗いは1〜2分程度の時間をかけること。
ここでスタイリング剤などを使っていない場合は髪の汚れの8割は落とすことができます。
やり方は指を髪の中に差し入れ、手のひらにためたお湯で地肌を洗う「ためすすぎ」を行いましょう。
手のひらのお湯を、頭皮に直接パシャパシャとかけるようなイメージで行えばOK。
美容室で髪を洗う時に美容師が必ずやっていると思うので、誰もが経験している洗い方です。
髪の長さに関係なくショートヘアの方でも、このプロセスはしっかり行ってください。
あくまれも目安ですが、4カ所くらいでためすすぎをすれば、頭皮全体にお湯がきちんと行き渡ります。
また、髪をかきわけて地肌を露出させ、そこに直接お湯を当てるのも効果的です。
予備洗いはシャンプーのファーストステップ。
この工程がちゃんとできているか、いないかでこの後のステップの効果が大きく変わってくるので確りと身に着けてくださいね。