女性が薄毛になるメカニズム
ヘアサイクルの変化が薄毛を招く!?
髪の毛全体が薄く、地肌が目立ちやすいことが特徴とされる女性特有の薄毛には、ヘアサイクルが大きく関わっているとされています。
普通、人間の髪の毛は新しい髪の毛が生まれ、成長する時期を経て徐々に成長が止まり、最後に自然に抜け落ちます。
だいたい4年~6年程度でこのヘアサイクルを一周して生え変わりをしていくのですが、女性の薄毛になってしまうと、このヘアサイクルの中でも特に新しく生まれた髪の毛が成長する「髪の成長期」が短くなると考えられています。
成長期が短くなることで、髪の毛が十分に成長することができず健康的な髪の毛と比べて細く、弱々しい髪の毛になってしまいます。
また、年齢を重ねるうちに、お肌にシミやそばかすができやすくなるのと同じで髪の毛も、加齢に伴い毛髪の本数自体が減っていき、ハリやコシのない髪の毛が目立つようになってきます。
そういった毛が増えることで、髪の毛全体のボリュームが少なくなり薄毛が目立ちやすくなってしまうのです。
髪の毛が成長しきらずに抜けていく場合、短くてハリのない細い抜け毛になりやすいため、そういった抜け毛が増えたと感じてきたら薄毛のサインかもしれません。
女性特有の薄毛に悩まずにすむよう、日頃からヘアサイクルを整えることを意識して生活することをおすすめします。
髪の成長期が短くなる原因とは
女性が薄毛になるメカニズムとして重要な髪の成長期が短くなる原因として考えられるのはホルモンバランスの変化により、健康な髪の毛を育てる成長ホルモンの分泌が不足することがあげられます。
ホルモンバランスが崩れる原因としては睡眠不足や過度なダイエット、ストレスなどが考えられます。
また、出産後などのタイミングも、ホルモンバランスが崩れやすく薄毛に悩む女性が増える時期でもあります。
最近では、若年性の薄毛で悩む女性も増えてきていて、その原因としては、過度なダイエットが影響しているとされています。
過度なダイエットをすることで、栄養不足になることはもちろんホルモンバランスが乱れ、ストレスも感じやすくなり健康な髪の毛を育てるには最悪の状態になってしまいます。
また、髪の毛は夜22時から深夜2時の間に成長すると考えられているため、その時間帯に頭皮を清潔にし、良質な睡眠をとることが髪の成長には良いとされています。
深夜遅くまで夜更かししていたり、夜お風呂に入らずに朝シャン派の人などは薄毛の原因になりかねないため注意が必要です。
さらに、ヘアカラーやパーマなどの薬剤による刺激もヘアサイクルの乱れを招き、薄毛になりやすくなるため、薬剤を使う頻度を下げたり刺激の少ない薬を扱う美容院に変えてみるなどの工夫が重要となるでしょう。