育毛剤は白髪染めを落とすって本当?
白髪になる理由と白髪染めのメカニズム
「育毛剤を使ってみたいのだけど、白髪染めが落ちると聞いた」…
そのようなお悩みをお持ちの女性もいらっしゃることと思います。
では、なぜ育毛剤で白髪染めが落ちるのでしょうか。
そのことについて解説する前に、まずはなぜ白髪になってしまうのか、そして、白髪染めがどのように白髪を染めるのかについて知っておきましょう。
それによって、育毛剤の併用も可能となりますよ。
まず、髪の毛が白髪になるメカニズムについて知っておきましょう。
多くの方が、髪の毛の黒い色素がなくなって白髪になると考えているのではないかと思いますが、もともと私たちの髪の毛は黒くありません。
毛母細胞が分裂することによって成長する髪の毛は、色素細胞であるメラノサイトの働きが加わることによってメラニン色素が産生され、それによって黒色の髪の毛になっているのです。
白髪になってしまう原因としては、メラノサイトがなんらかの理由でメラニン色素を作れなくなることや、毛母細胞の働きに狂いが生じることなどがあげられています。
では、白髪染めはどのようにして白髪を染めるのでしょうか。
たとえば、ヘアカラーで白髪を染める場合、最初にアルカリ剤で髪の毛のキューティクルを開きます。
そこに染料を入れていくことによって、好きな色に染めることができるのです。
育毛剤と白髪染めは併用できる?
育毛剤を使うと、白髪染めが落ちるケースが実際にあります。
どのようなケースかというと、育毛剤にエタノール(アルコール)が多く含まれている場合です。
また、石油系合成界面活性剤が含まれている場合も、白髪染めの落ちるリスクが高くなるとされています。
そのため、白髪染めと育毛剤を併用するのであれば、アルコールフリーで、石油系合成界面活性剤をはじめとした、頭皮や髪の毛にとって有害な成分が含まれていないものにすることが重要です。
ただ、一般的には育毛剤と白髪染めの併用を奨められるケースが多いようです。
というのも、化学染料の含まれている白髪染めは、髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまうからです。
化学的に製造された成分は、頭皮にダメージを与え、頭皮環境を悪化させてしまいます。
そうなると、白髪だけでなく、薄毛まで目立つこととなりかねないのです。
そうならないためにも、頭皮や髪の毛にとって優しい育毛剤を利用し、白髪染めによるダメージから頭皮を守ってあげる必要があるのです。
中には、育毛剤を使い続けることによって頭皮環境が改善し、白髪自体が減ってきたという方もいらっしゃるくらいです。
白髪染めを利用する際には、育毛剤も上手に活用しましょう。