フケの原因は頭皮の乾燥だった
フケってなに?
フケに悩まされている女性の方もいらっしゃることと思いますが、改めて「フケってなに?」と聞かれると、困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
フケを解消するためには、フケについて詳しく知っておくことが重要です。
そのためには、皮膚の仕組みについて理解しておきましょう。
皮膚は表皮と真皮、そして皮下組織で構成されていますが、私たちが単に「皮膚」とか、「お肌」などといった場合、それは表皮のことを指すケースがほとんどです。
表皮はわずか0.2mmの厚みしかありませんが、「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4層構造になっています。
基底層では細胞分裂が活発におこなわれ、皮膚の元となる細胞が生み出されています。
皮膚の元となる細胞は徐々に皮膚の表面の方へと押し上げられていき、徐々に扁平になり、最終的に14層から15層構造となっている角層を形成します。
角層のもっとも表面に到達した皮膚は、やがて垢となって剥がれおちることとなります。
そのことを角質と呼んでいますが、頭皮からはがれおちる角質のことを特に「フケ」と呼んでいるのです。
これら一連の流れのことをターンオーバー(皮膚の新陳代謝)といいます。
つまり、フケは誰にでも、あたり前のように見られるものなのです。
では、フケが目立つ人と目立たない人がいるのはなぜなのでしょう。
フケの原因は頭皮の乾燥
フケは誰にでも、あたり前のように見られるものということでしたが、なぜ、フケが目立つ人とそうでない人がいるのでしょうか。
その理由の1つとして、頭皮の乾燥があげられます。
お肌にとってもっとも避けたいことが乾燥です。
冬になって空気が乾燥してくると、皮膚の表面が白っぽく、粉を吹いたようになることがあると思います。
それが頭皮にみられた場合、フケが目立つこととなるのです。
そのようなケースで見られるフケは、カサカサとしていて白っぽく、小さいという特徴があります。
そして、そのようなフケのことを「乾性のフケ」と呼んでいるのです。
逆に、頭皮が乾燥することによって、かえって皮脂の分泌量が増加するケースもあります。
過剰に分泌した皮脂とフケとが混じり合うと、ベタベタとして黄色っぽい、比較的大きいフケとなって表れます。
そのようなフケのことを「湿性のフケ」と呼んでいます。
湿性のフケは、皮脂の分泌量が多いオイリー肌の人に見られるのが一般的なのですが、乾燥することによって皮脂の分泌量が増えた場合にも、見られることがあるので要注意です。
フケを目立たなくさせるためには、頭皮の保湿をおこなうことが重要です。
髪の毛を洗ったらドライヤーで適度に乾かし、頭皮用の保湿剤を利用するとよいでしょう。