髪のツヤを左右するもの、それは…
「ツヤ髪のキモ、キューティクル」の項で述べたように、髪は自己修復機能を持たない細胞です。
肌の表面の角質層も同じように自己修復機能を持たない「死んだ細胞」ですから、そういう意味では髪と角質層は似ています。
肌の場合は毛穴から皮脂が分泌されて、表面に皮脂膜を形成しています。髪はどうなっているのかというと…やはり同じように、毛穴に繋がっている皮脂腺から皮脂が分泌され、髪をつたい、毛先までじわじわと届くようになっているのです。
肌も髪も、皮膚がバリアの役割を果たしているわけですね。
また、ブラッシングにも、髪の付け根で分泌される皮脂=天然の保湿剤を毛先へと届ける働きがあります。
皮脂でコーティングされることで、髪は守られ、美しいツヤが生まれるというわけです。
でも髪の毛の皮脂が多すぎると…?
ただし注意したいのは、皮脂腺は頭部にもっとも多く集中しているということ。
皮脂腺というと顔のTゾーン(額や鼻)を思い出しますが、頭皮の皮脂腺の数はなんとTゾーンの3倍。こんなにたくさんの皮脂腺があるのですから、当然分泌量もかなりものになります。
もちろん皮脂そのものはツヤを生み、バリアとなってくれる大切な成分です。けれども頭皮に残って酸化してしまうと老化を促進する悪玉になります。
髪のトラブル、特に抜け毛やフケ、頭のニオイといったお悩みを解決するには、皮脂分泌のコントロールが決め手になります。
皮脂をきちんと髪に行き渡らせつつ、酸化した皮膚を取り除くこと。それが輝く健康な美髪の秘訣です。