父親のハゲ・薄毛は遺伝しない!遺伝によるハゲ・薄毛を解説
あなたは、「薄毛は隔世遺伝する」という噂を耳にしたことがありますか?自分の両祖父を思い浮かべて、心配したり、もしくは安心したりという経験があるという方も多いとおもいます。でもこの話、実はどちらの祖父にも関係するという訳ではありません。着目すべきは母方の祖父。その理由と、染色体遺伝の仕組みについて、ご紹介します。
母親からしか遺伝しない、ハゲ・薄毛の染色体
AGA(男性型脱毛症)はX染色体にある劣性遺伝の1つと言われています。
そして、女性の持つ染色体はXX、男性の持つ染色体はXY。染色体は父親と母親から1つずつ譲り受けるものなので、男性は必ず父親からY染色体を、母親からX染色体をもらいます。つまり、X染色体に含まれる遺伝“AGA”は、母親からしか遺伝しないということになるのです。それゆえ、最初にお話しした隔世遺伝による薄毛も、母方の祖父だけを気にしていれば良いということになります。父親や父方の祖父が薄毛に悩まされているという方は、少なくとも遺伝的な要素については安心しても大丈夫でしょう。
父方がハゲ・薄毛でも諦めない
とはいえ、遺伝だけで薄毛になるという訳ではありません。生活習慣や食事などに気を遣っていれば、薄毛になりにくい体質を努力で作り上げることは十分に可能。遺伝は一つの要素でしかありませんからね。男性には、薄毛を決められた運命として諦めてしまう前に、自分にできる対策を講じることをオススメします。