海へ行くと髪が傷むの?
今からの季節、海辺を歩いたり海水浴に行くことも多くなりますね。
海水に浸ったり潮風に当たると、髪がギシギシとして絡んだりベタベタしたという経験はありませんか。
海に行くとなぜ髪に影響が出るのでしょう。
海水が髪のタンパク質を溶かす?
海水には塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウムなどが含まれていて、このカルシウムやマグネシウムは髪の毛にダメージを与えます。
また、海水は弱アルカリ性で髪の毛のタンパク質を溶かす性質があります。
髪の主成分はタンパク質ですから、海水の塩分で髪のタンパク質が溶け出してしまうのです。
同様に髪の水分も海水の浸透圧で流れ出てしまうために、乾燥してしまいパサパサゴワゴワ、手触りも悪く指どおりも悪くなってしまうのです。
髪についた海水は塩分が結晶化して、一層傷めてしまいます。
海の強い紫外線に要注意!
街中でも春から夏にかけては強い紫外線が降り注ぎます。
晴れた日の海や海岸は紫外線量も多く、紫外線防止スプレーなどで髪を守っていても海水に浸かったり海風に晒されるとその効果も期待できなくなります。
髪は人の一番高い位置にあり、紫外線の吸収も多くなります。
紫外線は髪に多く含まれるアミノ酸にダメージを与え、髪の角質層を形成するケラチン(アミノ酸で構成されたタンパク質)の形成を壊してしまいます。
これによって、髪内部の水分やタンパク質の流失を防ぐ役目のあるキューティクルが剥がれてしまったりダメージを受けて、髪の水分や養分を失ってしまうのです。
傷んだ髪はメラニン色素まで影響を受けて、黒いツヤのある髪は日焼けで赤茶色のパサパサ髪になってしまいます。
海水や潮風を浴びたら、できるだけ早く髪の塩分を洗い流して守って上げましょう。