女性の若ハゲと加齢ハゲの違いとケア方法
女性の若ハゲと加齢ハゲの違い
若ハゲというと、一般的には若い男性に見られるハゲのことを指すケースが多いようです。
ただ、最近は女性でも、若いうちから髪の毛の薄くなるケースがあります。では、若い女性と高齢の女性では、ハゲ方にどのような違いがあるのでしょう。
基本的に、女性の場合は瀰漫性脱毛症(びまんせいだつもうしょう)といって、髪の毛全体のボリュームがダウンしたり、地肌が目立ったりといった薄毛になります。
男性のように、局所がはげあがるようなことはありません。
加齢ハゲは、中年期以降の女性に見られるタイプの薄毛です。
中年期以降になると、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が減少する、いわゆる更年期を迎えます。
エストロゲンの分泌量が減少すると、髪の毛が細くなったり、乾燥したり、ハリがなくなったりします。
それによって、髪の毛全体のボリュームが低下してしまうのです。
若い人に見られる薄毛の代表的なものが、粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)や、脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)です。
誤ったヘアケアや、過度のダイエットにともなう栄養不足などが原因で起こります。
その他、出産後に見られる分娩後脱毛症や、頭皮の特定の位置にばかり負荷がかかり続けることで抜け毛の量が増える牽引性脱毛症などがあります。
若ハゲと加齢ハゲのケア方法
女性の場合、若ハゲと言っても、男性のように進行性であるケースは稀です。
ほとんどの場合、原因を取り除いてあげることで、薄毛の改善は可能となっています。
では、脱毛症ごとに順番に見ていきましょう。
粃糠性脱毛症や脂漏性脱毛症は、誤ったヘアケアや過度のダイエットにともなう栄養不足が原因となるため、ヘアケア法や食習慣の見直しが必要となります。
髪の毛を洗う際には、頭皮や髪の毛へのダメージが少ない薬用シャンプーを用いるとよいでしょう。
また、髪の毛もタンパク質からできているので、適度にタンパク質を摂取するようにしましょう。
出産後に見られる分娩後脱毛症は、基本的には半年から1年もすれば改善するとされています。
ただ、育児のストレスによって、抜け毛が長引くケースもあります。
そのような場合は、家族や両親に協力してもらって、自分ひとりの時間を作るとよいでしょう。
牽引性脱毛症を発症している場合は、髪型を見直すことで改善が可能です。
どうしても髪の毛を結ばなければならない場合は、結び目を変えたり、結び方を緩くしたりといった工夫をしましょう。
更年期に見られる脱毛症の場合は、エストロゲンと似た働きのある、大豆イソフラボンを積極的に摂取しましょう。
食品だけでは賄いきれなければ、サプリメントを利用してもよいでしょう。