女性の円形脱毛症の原因と対策
女性の円形脱毛症の原因と種類
女性の円形脱毛症というと、ストレスが原因だと考えられがちですが、抑うつ状態と円形脱毛症との間に、エビデンスのある関連性は認められていません。
また、円形脱毛症の原因として遺伝をあげる人もいますが、実際の治療に有効となるほどの研究結果はまだ得られていないということです。
ようするに、円形脱毛症の原因はハッキリしていないのです。
最近になって円形脱毛症の原因として、自己免疫不全があげられるようになってきています。
というのも、局所免疫療法によって、円形脱毛症の改善することが分かってきているからです。
とは言うものの、自己免疫不全がなぜ起こるのかについては、いまだによく分かっていません。
リスクファクターとして、ストレスの存在があげられています。
円形脱毛症には、コイン大のハゲが1つだけ出来る単発型円形脱毛症もあれば、コイン大のハゲがいくつかでき、それがつながった状態にある多発型円形脱毛症もあります。
また、円形脱毛症が頭全体に広がってしまう全頭脱毛症や、脱毛が頭だけにとどまらず、全身の体毛が抜け落ちてしまう汎発性脱毛症もあります。
円形脱毛症の特徴としては、その他の脱毛症とは異なり、これまで正常に成長していた髪の毛が、突然ごっそり抜けてしまうということがあげられます。
円形脱毛症への対処法
円形脱毛症を発症した場合、基本的には皮膚科や円形脱毛症を専門としたクリニック、抜け毛を専門としたクリニックなどを受診することとなります。
円形脱毛症の治療法はいろいろあります。
1つ目が、ステロイドを局所に注射するということで、国内だけでなく海外でも一般的におこなわれている、円形脱毛症のメジャーな治療法です。
ステロイド局所注射は、単発型円形脱毛症や多発型円形脱毛症の人に対して適用されるということです。
円形脱毛症の治療法の2つ目が、先ほども少し触れた局所免疫療法と呼ばれる治療法です。
やはり国内だけでなく海外でもよくおこなわれている治療法で、症状が安定している中等症以上の円形脱毛症に対して適用されます。
円形脱毛症が急速に進行している中等症以上の症例に対しては、ステロイドパルス療法という、点滴を静脈に注射する治療法が採られることもあります。
その場合、2泊3日の入院が必要となります。
その他、半導体レーザーを星状神経節に照射する、直線偏光近赤外線照射療法と呼ばれる治療法もあります。
この治療法は、自律神経のバランスを整える治療法となっています。
円形脱毛症は、一度治っても再発するケースが多いということです。
明確な原因は分かっていませんが、ストレスがリスクファクターとなることは間違いないようです。
そのため、ストレスをため込まないことが重要です。