パーマの仕組みを知ってダメージを減らす!
何気なく美容室でお願いしてかけているパーマ、なんでパーマがかかるのかなかなかわかりませんよね。ただ、パーマは髪を傷めるもの!という認識ぐらいしかない方も多いはず。
今回は、そのパーマの仕組みについてお話しします。
髪の内側にある「システイン結合」を切断→結合させるパーマ
パーマの仕組みを説明する前に、まずは髪の内部組織について説明します。
髪の内部は、長い繊維状のタンパク質である「コルテックス」が束になっていて、その更に内側にある「システイン結合」が髪の形を保っています。
パーマにおいてはまず1液(チオグリコール酸アンモニウムなどアルカリ性の液)でシステイン結合を切断してから髪をロッドで曲げます。
その状態で2液(臭素酸ナトリウムなど酸性の液)によって1液で切断したシステイン結合を再び結合させます。そうすることで髪は曲げられた状態で形が保たれます。
ストレートパーマも同様のメカニズムで行われます。そして、パーマ液は髪のキューティクルを剥がして髪の内部まで成分が浸透するので、髪にダメージを与えてしまいます。
また、2液によってシステイン結合を戻す段階の時に、2液の塗布にムラがあると、再結合している部分と結合していない部分が一緒にできてしまい、これも髪へのダメージにつながってしまいます。
髪へのダメージを最小限にとどめたいのであれば、2液をしっかりと塗布し、システイン結合をきちんと結合し直すことです。あるいは、できるだけパーマをかけないほうが良いですし、せめて回数を減らすようにしましょう。