ドライヤーのスカルプモードは薄毛改善に効果があるの?
ドライヤーの目的
突然ですが、皆さんは髪の毛を洗ったあとにドライヤーをかける目的についてご存知でしょうか。
「そんなの、髪の毛を乾かすためでしょ」と思われるかも知れません。
確かに、それで間違いはないのですが、では、なぜ髪の毛を乾かす必要があるのでしょうか。
それは、洗髪後の濡れた髪の毛が、ダメージを受けやすいからです。
髪の毛は、キューティクル、コルテックス、メデュラという3つの層から成っています。
シャンプーなどの洗浄成分によってキューティクルが開かれ、それによって髪の毛に付着した汚れや余分や油分が洗い流されます。
ところが、髪の毛が濡れた状態のままだと、キューッティクルが開きっぱなしになってしまいます。
そこでトリートメントの油分でキューティクルをカバーし、ドライヤーで乾かすことによって、キューティクルを閉じるのです。
キューティクルが開いたままになると、髪が切れやすくなりますし、頭皮が濡れたままだと雑菌繁殖の温床となり、頭皮環境が悪化、結果として抜け毛のリスクが増大してしまうのです。
ただし、ドライヤーもかけ方によっては髪の毛にダメージを与えてしまいます。
ドライヤーの熱があまりにも高い場合、髪の毛から必要な水分まで奪ってしまうからです。
ドライヤーのスカルプモードは薄毛改善に効果あり
ドライヤーの目的は、髪の毛や頭皮を乾かし、頭皮環境を良好に保つことです。
頭皮環境を良好に保つことができれば、薄毛の改善にも寄与することとなります。
そんなときに強い味方となってくれるのが、ドライヤーのスカルプモードです。
スカルプには頭皮という意味がありますが、スカルプモードでドライヤーをかけることによって、頭皮の地肌をやさしく乾かすことができます。
なぜなら、スカルプモードの場合、通常の温風より温度が低いため、頭皮に与える刺激を抑えることが可能だからです。
また、髪の毛が耐えられる温風の温度は70度とされています。
そのため、スカルプモードでドライヤーをかけることで、髪の毛を傷めるリスクも抑えられるのです。
スカルプモードで髪の毛を乾かす際には、洗髪後の髪の毛からタオルなどで水分を拭き取っておきます。
その時に、ゴシゴシと強い力で擦らないように気をつけましょう。
始めは通常の温風モードで、ドライヤーを髪の毛から20cmほど離して乾かします。
髪の毛が7割方乾いたら、次にスカルプモードに切り替えて、髪の毛と頭皮をやさしく乾かしていきます。
ドライヤーをかける際には、キューティクルを閉じること、頭皮をやさしく乾かすことを意識しましょう。
その“ついで”に髪の毛が乾くという発想が大事です。