ツヤ髪に必要なトリートメント剤の選び方
シャンプーで頭皮をまっさらな状態にしたら、トリートメントの出番です。トリートメントは「頭皮」ではなく「髪」をお手入れすることになります。
既に述べているように、髪は死んだ細胞です。傷んだ部分の補修はできませんから、そこに似たような成分を補ったり、表面をコーティングして「キレイになったように見せる」というプロセスになります。
では、どのようなトリートメント剤を選んだらいい?
髪はほとんどタンパク質でできています。
傷んでスカスカになっている髪はそのタンパク質が壊れて失われている状態ですので、隙間を埋めてあげることが重要です。アミノ酸やプロテイン、ケラチンなどがメジャーな成分。これらを含むトリートメントをつけることで、擬似的にせよ、傷ついた部分が修復する(ように見える)わけです。
また、こういった成分をコートして、逃さないようにすることも大切。
髪の表面には、肌で言う角質層の代わりにキューティクルの層があります。これは物理的な刺激で剥がれてしまうことがあり、そうなるとそこから中の成分が流出したり、枝毛になってしまったり…。
補ったタンパク質を中にとどめておくためにはシリコンでコートするのも有効ですし、椿油やホホバ油など、表面に膜を張る油分も必要です。
特にこれらのオイルは何世紀も前からヘアケアに使われてきたものなので、安全かつ効果が高いのも確か。しかも、人の皮脂によく似ているので髪にすっとなじみ、美しいツヤをプラスしてくれます。
ぜひ、お使いのトリートメント剤の成分表をチェックしてみてください。
髪用、頭皮用でケア用品を使い分けしましょう
髪は糸や布にたとえることができます。
柔軟剤を使ったりクリーニングに出したりして、洋服をいくら丁寧に扱っても、基本的には少しずつ古くなるもの。傷んでいくのは避けられませんよね。
そういった「少しずつ傷んでいく運命」にある髪と、生きている頭皮のお手入れ方法が同じでいいはずがありません。
ですから、基本的には、頭皮と髪のケアをひとつの製品で済ませるより、頭皮用に作られたものと髪用に作られたものを選ぶのがおすすめです。
頭皮のことを第一に考えたシャンプーと、髪の保湿を最優先したトリートメントを使い分け、頭皮には髪のためのトリートメント剤がつかないようにすると安心です。
リンス?トリートメント?コンディショナー?
また、リンスやトリートメント、コンディショナーなど髪の毛のケア商品にはさまざまな呼び名がありますが、このブログではあまり区別をつけていません。
もともとはリンス=表面のコーティング剤、トリートメント=傷みの修復、という棲み分けができていました(もともと、リンスとは「すすぐ」という意味の英語で、すすいで髪の表面をケアする役割を担っていました)。
しかしメーカーが製品にさまざまな機能を盛り込むようになり、区別にあまり意味がなくなっているのが現状です。