キューティクルを整えて「治す」ー美しく豊かな髪を生む要素②
髪の毛は一度傷んでしまったら再生することのできない、死んだ細胞。
なるべくダメージを与えず、守り、そして傷んでしまったらそのダメージをなるべく緩和するのが髪の毛のケアで大事なことです。
今ある髪を守り、より美しく見せるためのコツについて3回に渡って考えていきましょう。今回はその2回目です。
美しく豊かな髪を生む3要素の2個目は、「キューティクル」。
(※美しく豊かな髪を生むひとつめの要素…髪の水分とタンパク質について)
髪のダメージは、一番外側ーキューティクルの損傷から始まります
髪の内部を刺激から守っているのは、タケノコの皮のように幾重にも重なっているキューティクル。
けれど、荒いブラッシングによる摩擦やドライヤーによる熱、紫外線などによってキューティクルは損傷を受けます。
キューティクルがダメージを受けると、めくれあがり毛羽立った状態になってツヤがなくなり、ひっかかったり絡み易くなったりします。
またキューティクルの表面は18-MEA(18-メチルエイコサン酸)という脂質で覆われ、摩擦から髪を守っていますが、これはカラーやパーマといった処理で失われてしまいます。
最近はホットカーラーやコテを多用するため、キューティクル自体がなくなっている方もいらっしゃいます。
なくなったキューティクルは取り戻すことができないので、ダメージがひどくなる前に「治す」ことが大切です。
キューティクルの修復には、キューティクル同士をくっつけるノリの役割をしている成分CMC(細胞膜複合体)、セラミド、NMF(天然保湿因子)や18-MEAといったものが効果的です。