キューティクルを守るためのバリア作りー美しく豊かな髪を生む要素③
今ある髪を守り、より美しく見せるためのコツについて3回に渡って考えていく、今回は3回目になります。
「キューティクルを守るためのバリア作り」についてお話ししていきます。
美しく豊かな髪を生む要素その1…水分とタンパク質
美しく豊かな髪を生む要素その2…キューティクルを整えて「治す」
前回はキューティクルは髪の内部を刺激から守っているということ、キューティクルは無くなってしまうと取り戻すことはできないので、ダメージがひどくなる前に治さなければいけないことをお話ししました。
そのキューティクルはパーマ、カラー、日々のドライヤーやブラシの摩擦で傷ついていくわけですが、それらの刺激からキューティクルを守るバリアが必要です。
通常髪は頭皮から分泌される皮脂で覆われていますが、ロングヘアだったり皮脂量が低下すると毛先までつたうのが難しくなります。そこで油分を含んだクリームや軽やかなオイルで、表面をコーティングするわけです。
シリコンを配合したトリートメント剤もコストパフォーマンスがいいアイテムです。
シリコンは悪役?
オーガニックコスメの分野でよく「ノンシリコン」と謳っているため、シリコンは「よくない成分なのでは?」と思われがちです。けれども人体に害はまったくありません。
もちろんシャンプーはノンシリコンのほうがベターというのが私たちの理論ですが、シリコンそのものはリーズナブルで確実に効果を出してくれる、大変有用な素材だと考えています。
また、美容師さんに「シリコンを使い続けるとカラーやパーマがかかりにくくなる」と言われた方もいらっしゃるかと思いますが、現在はそういった弊害のないシリコンが登場しています。
弊害のないシリコンについて…
シリコンには、実は数千にも及ぶ種類があります。肌や髪へ余計な負担をかけないためには、そのうちのいずれかを使うか、どういう組み合わせにするかがポイントになります。
シリコンな過剰な蓄積や、そこから生じるごわつきを防ぐ成分としては、(加水分解シルク/PG-プロピルメチルシランジオール)クロスポリマーなどが知られています。
また、ヘアマニキュアでコートすれば、表面のなめらかさやツヤが長持ちするうえ、髪内部の成分の流出を防ぐこともできます。
ただし、カラーはやはり髪の負担になるので、ダメージを防ぐという目的だけであれば透明なヘアマニキュアがおすすめです。