よく聞くけど意外と知らない?女性の美髪に大切な「キューティクル」
「キューティクル」って、シャンプーのコマーシャルなどでよく耳にしますが、実際に髪の毛のどこの部分なんでしょう。
「キューティクルが剥がれる」などと言われても、剥がれたキューティクルを見たことがありません。
知っているようで良く知らないキューティクルを知ることで、艶やかな美しい髪を保ちましょう。
3層構造の髪の外側を守る「キューティクル」
細い髪1本の構造は3層になっていて、一番中心が「メデュラ(毛髄質)」、中間にあるのが「コルテックス(毛皮質)」、そして一番外側で髪の表面を覆っているのが「キューティクル(毛小皮:毛表皮)」と言います。
外部の刺激から毛髪を守り、内部のコルテックスのたんぱく質や水分を流失させないように守っています。
毛根部分から毛先に向かってうろこ状(紋理)に重なった層になっています。
紋理の細胞はとても薄く、6~8枚が層をつくって髪の表面を守るように重なっています。
「キューティクル」は傷つき剥がれやすい
健康な髪のキューティクルは、紋理が規則的に整い波状をして毛先に向かって寝ている状態ですが、傷んだ髪の紋理は波が乱れ、外側にうろこが広がってしまい、ブラッシングや摩擦によって傷になったり、剥がれ落ちたりします。
キューティクルの主成分はイオウ含有の多いケラチン(硬質タンパク質)で、無色透明、硬い紋理は摩擦に弱く、傷つき剥がれると髪内部のタンパク質も流れ出し、キューティクルが掛けてしまった部分から、切れ毛や枝毛を起こしやすくなります。
健康な髪は、「天使の輪」と言われる光沢のある輪っか状に髪が光って見えますが、キューティクルが健康な状態に整っている髪の証拠なのです。