薬用シャンプーと普通のシャンプーって何がちがう?
薬用シャンプーとは?
薬用シャンプーとは、ひとことで言うと、シャンプーの中でも「医薬部外品」としての認定を受けているもののことを指します。
普通のシャンプーは、化粧品に分類されていることがほとんどです。
医薬部外品は、ドラッグストアや薬局で扱われているため、医薬品だと思っていらっしゃる方もいるかもしれません。
実際には、医薬部外品は医薬品ではありません。
医薬品医療機器等法(旧薬事法)の第二条二項一号には、医薬部外品に関して、「イ 吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止 ロ あせも、ただれ等の防止 ハ 脱毛の防止、育毛又は除毛」を目的とするもの、という風に定めています。
つまり、薬用シャンプーは、「医薬品ほどの強い効果はないものの、普通のシャンプーのような化粧品よりは、高い効果が期待できるもの」ということが可能です。
薬用シャンプーに含まれている成分は、大きく分けると「頭皮の炎症を鎮めるもの」と、「頭皮からのフケを予防するもの」の2つに分類することが可能です。
前者の代表がグリチルリチン酸ジカリウムであり、ほとんどの薬用シャンプーに含まれていると言っていいほど有名な成分です。
後者の代表としては、サリチル酸やジンクピリチオンなどがあげられています。
普通のシャンプーの問題点
薄毛が気になっている人にとって、普通のシャンプーは有害である可能性があります。
というのも、普通のシャンプーには、洗浄力の強い合成界面活性剤などが含まれているからです。
合成界面活性剤は食器洗い洗剤や洗濯洗剤などにも含まれており、食器や衣類に付着した油汚れを浮かせて、洗い流しやすくするという働きがあります。
人間の頭皮にも皮脂という油分が存在しているので、合成界面活性剤を配合することによって、皮脂を効果的に洗い流すことができるという訳なのです。
ただ、頭皮にとって、皮脂はバリアとなるものでもあります。
外部の刺激から頭皮を守るためには、ある程度の皮脂が必要となります。
ところが、合成界面活性剤は洗浄力が強すぎるため、頭皮にとって必要な皮脂まで洗い流してしまうのです。
その結果、頭皮がダメージにさらされやすくなり、頭皮環境が悪化し、薄毛のリスクが高くなるのです。
頭皮の皮脂は、食器についた油とは訳が違うのです。
そのため、髪の毛のボリュームダウンが気になっている人や、地肌が目立ち始めた人などは、頭皮への刺激が少ない薬用シャンプーを用いるとよいでしょう。
薬用シャンプーを選ぶ際には、合成界面活性剤が使われていないことはもちろん、鉱物油やシリコン、防腐剤や着色料なども使われていないことを確認しましょう。