薄毛が増えている原因は食の欧米化!日本食が髪に良い理由
女性の薄毛の原因は遺伝のせいじゃないの?
薄毛というと、「遺伝だから仕方がない」と考えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
実は、遺伝が原因で薄毛になる確率は、男性でおよそ25%程度、女性の場合はそれ以下だと考えられています。
つまり、薄毛になる原因のほとんどは、遺伝以外の要因だと考えられている訳です。
遺伝以外のリスクファクターとしては、ストレスや生活習慣、運動不足や疲労、睡眠不足や誤ったヘアケア、そして食習慣があげられています。
私たちの身体は食べたものから作られているので、毎日の食事が身体や髪の毛に及ぼす影響は当然ながら大きいわけです。
では、食習慣の欧米化によって、私たちの身体に何が起こっているのでしょうか。
高度経済成長期以降、日本人の食卓にはカロリーの高い食べ物や、脂っこい食べ物が多く登場するようになりました。
高血圧や肥満、高脂血症(現在でいうところの脂質異常症)といった成人病(現在の生活習慣病)も、この時期を境に増加の傾向がみられるということです。
カロリーの高い食べ物や、脂質を多くふくむ食事を摂ることによって、私たちの体内では動脈硬化が進んでいるのです。
また、脂質によって血管が狭くなることで、全身の栄養状態が低下し、それが髪の毛にも悪影響を及ぼすこととなるのです。
日本食の食材には美しい髪を育む栄養が豊富!
古来、日本人は玄米と魚を中心に、野菜やキノコ、海藻類などをバランスよく食べてきました。
現代人は白米を中心として、肉類を多く食べている傾向があります。
白米は、玄米から胚芽と糠を取り去ったものですが、本来、お米の栄養は胚芽と糠に含まれているのです。
胚芽には、そこから芽を出し、花を咲かせ、実を成らせるためのエネルギーが含まれています。
また、糠という字には、健康の「康」という字が含まれています。
つまり、白米は玄米から栄養素を取り去ったカスのようなものです。
それを証拠に、カスという字は漢字で「粕」と書きます。反対から読むと白米という訳です。
魚には豊富なたんぱく質が含まれています。
髪の毛もタンパク質からできているので、魚を食べることは髪の毛の成長にも効果的なのです。
また、魚は人間よりも体温が低いので、魚の脂質は血管内で固まることがありません。
特に、青魚に含まれているDHAやEPAといった不飽和脂肪酸は、生活習慣病のリスクを下げてくれることでも知られています。
野菜にはビタミンやミネラルが豊富に含まれているので、身体のバランスを整えてくれる働きが期待できます。
キノコには血液をサラサラにする働きがありますし、海藻には髪の毛の成長に必要な栄養素が含まれています。
まさに、日本食は髪の毛の成長に最適だと言えるのです。