正しいシャンプー方法で女性の薄毛が改善
シャンプーと薄毛との関係
シャンプーの仕方によって、薄毛になるリスクが高くなるといったら驚かれるでしょうか。
実は、女性の薄毛の中には、誤ったヘアケアによって起こるタイプの脱毛症があります。
その代表と言えるのが、粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)や、脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)と呼ばれるタイプの脱毛症です。
粃糠性脱毛症は、カサカサとしたかさぶたのようなフケが毛穴に詰まることで、毛穴から余分な皮脂や老廃物を排出できなくなり、毛根部に炎症を起こすことによって、抜け毛の量が増える疾患です。
脂漏性脱毛症は、過剰に分泌された皮脂をエサとして、マラセチアという常在菌の一種が繁殖し、それによって頭皮環境が悪化し、抜け毛の量が増える疾患です。
いずれの脱毛症も、頭皮の肌質に合っていないシャンプーを使ったり、シャンプーやコンディショナーの洗い残しがあったりすることが原因となります。
その他の原因としては、過度のダイエットにともなう栄養不足やストレス、睡眠不足や疲労による自律神経のバランスの乱れなどもあげられています。
乾燥と皮脂の過剰な分泌という、正反対の原因から起こっているように思われるかも知れませんが、頭皮が乾燥するっと、身体は乾燥から守ろうと皮脂の分泌量を増やします。
つまり、乾燥と皮脂の過剰な分泌は表裏一体ともいえるのです。
正しいシャンプーの仕方
抜け毛のリスクを減らすためには、シャンプーを正しくおこなう必要があります。
では、正しいシャンプーの仕方とは、どのようなことを言うのでしょうか。
まず、シャンプーをする前に、手を清潔にしておきましょう。
手にはたくさんの細菌が付着しています。
そのような手で頭皮を触ると、細菌感染を起こす可能性があります。
顔を洗う前と同様、頭を洗う前にも、必ず手を清潔にしておきましょう。
また、シャンプーをする前に、髪の毛をブラシでとかしておきましょう。
それによって、ほこりなどの汚れを落とせるだけでなく、髪の毛を洗ったときに、髪の毛同士が絡まりにくくなります。
特に、薬用シャンプーを用いるような場合は、事前のブラッシングが欠かせません。
なぜなら、薬用シャンプーには、髪の毛や頭皮にとって有害なシリコンが含まれていないからです。
実際にシャンプーをする際には、爪や指先を立てずに、指の腹で頭皮をやさしくマッサージするように心がけましょう。
頭皮にとって避けたいことの1つが摩擦ですから。
シャンプーを終えたら、しっかりとすすぐようにしましょう。
シャンプーが残っていると、脂漏性脱毛症の原因となりかねません。
あと、髪の毛を洗い終えたら、かならずドライヤーで乾かすようにしましょう。
髪の毛や頭皮の濡れている時間が長いと、髪の毛が切れたり、頭皮に細菌の繁殖を起こしたりするリスクが高くなってしまいます。