女性向け育毛剤の効果を成分で比較する
女性向け育毛剤の効能効果について
日本で育毛、発毛促進効果を持つ商品を販売するためには医薬部外品の許可を取得する必要があります。
医薬部外品についての記事は以前も書きましたが(過去の記事はこちら)薬事法で認められた化粧品の効能効果は56種類だけ。その中に育毛や発毛促進は含まれていません。
そのため育毛剤を販売するためにはその商品の育毛、発毛促進効果を実証したデータを厚生労働省に提出し医薬部外品の承認をとる必要があります。
またいくら実証データがあるからと言ってどんな効果でも認められるわけではありません。現在の薬事法では下記の8つの効能効果しか認められていないのです。
①育毛 ②薄毛 ③かゆみ ④脱毛の予防 ⑤毛生促進 ⑥発毛促毛 ⑦ふけ ⑦病後・産後の脱毛 ⑧養毛
「厚生労働者が認定した」などの広告を見るとより効果の高い商品かと思ってしまいますが、医薬部外品の女性向け育毛剤であれば、実はどの商品でも育毛効果は認められているのです。
効果の高い有効成分の見分け方
具体的な成分を見ていく前に女性向けの育毛剤の成分について確認しておきましょう。医薬部外品の配合成分は「有効成分」と「その他の成分」の2種類。
有効成分とは先ほどの8種類の効能効果が認められた成分で通常複数種類で構成され、その組み合わせによる効果で8種類の効能効果が認められているのです。
ですから「育毛、発毛促進の効果=有効成分の効果」という事が言えますが、薬事法では有効成分の種類と配合量にも制限がありなんでも使用できるというわけではありません。
限られた有効成分の中でも特に多くの女性用の育毛剤に配合されているのが「グリチルリチン酸ジカリウム」「センブリエキス」「ニンジンエキス」の3つ。
各メーカーが独自性を出す為に他社では使用していない成分を強く押し出してくるため、新成分やオリジナル原料に注目が集まりますが、見方を変えると多くのメーカーが採用しているこの3つの成分は安全性や効果が高いとも言えます。
新しい成分や特殊な成分が配合されている女性向け育毛剤を選ぶのもよいですが、多くの商品で使用されている成分で選ぶことは、効果の高い商品を見分ける方法でもあるのです。