育毛剤は医薬部外品と医薬品、どちらを選べばいい？
「医薬品」は、薬事法において厚生労働省が公表する「日本薬局方」に収められている薬品のことを言い、病気の治療や予防に対する有効性が認められた有効成分を含む薬品のことです。
医師が処方する薬や、薬局で市販されている風邪薬や胃腸薬などの薬がその代表例。体に積極的に作用する成分が配合されているので、添付文書に記載されている用法や用量に従って正しく服用する必要があります。
「医薬部外品」は、医薬品ではないものの、医薬品に準ずる薬です。医薬品のように効果や効能が認められた成分が配合されていますが、医薬品ほど短期間に病気を治すことを目的としておらず、どちらかと言えば緩やかに症状を改善することに重点を置いている薬であると言えます。
「医薬部外品」は確実な効果が認められるものではなく、効果が期待できると解釈しなければなりません。
薬事法においても「人体に対する作用が緩和なもの」と規定されています。「薬用○○」といった名称で販売されていることが多く予防目的であれば「医薬部外品」で構わないでしょうが、既に患っている病気や障害に関しては医師の診断の下で「医薬品」を処方してもらうのが良いでしょう。
育毛剤の「医薬部外品」と「医薬品」の違い
育毛剤などにおいては、その効果の現れる期間の違いで考えることができます。
簡単に言えば、医薬品は「短期間」で、医薬部外品は「中長期間」で効果が出てくると考えることができ、医薬部外品では短期間の劇的な薄毛改善は期待できませんが、医薬品の場合は効果が強い代わりにミノキシジルなどによる副作用が起こる危険性があります。
ご自身の薄毛の状態に応じて医薬部外品で徐々に改善するか、医師の相談の上で医薬品による薄毛治療を行うかを選択しましょう。
