ミノキシジルは女性の薄毛にも効果があるか徹底検証
発毛成分ミノキシジルってなに?ミノキシジルの利点と欠点
ミノキシジルは、厚生労働省によって「発毛効果がある」と認められている3つの成分のうちの1つです。
あとの2つは、フィナステリドとデュタステリドです。
ただし、フィナステリドとデュタステリドは錠剤タイプの医薬品として認可されていますが、ミノキシジルに関しては、塗り薬タイプだけが認可されています。
その理由については後ほど紹介したいと思います。
ミノキシジルの歴史は意外と古く、1950年にアメリカで高血圧の治療薬として開発されました。
ところが、ミノキシジルを服用している人に、髪の毛を含む体毛の増加がみられたため、発毛剤に転用されることとなったのです。
ただ、現在ではミノキシジルを高血圧の治療に用いることはありません。
というのも、ミノキシジルを用いることで、かえって心臓への負担を増すことが分かってきたのです。
ミノキシジルの錠剤が認められていないのは、心臓にかかる負担が増してしまうからです。
そのため、低用量のミノキシジルを配合した塗り薬だけが認可されているのです。
では、ミノキシジルの錠剤がないかというと、そんなことはありません。
日本でも薄毛治療のクリニックで医師の指導のもと、内服タイプのミノキシジルを服用することがあります。
ミノキシジルは女性の薄毛にも効果がある?
ミノキシジルが女性の薄毛にも効果があるかどうか聞かれるなら、答えは「イエス」です。
実際に、大正製薬から女性用の発毛剤である「リアップジェンヌ」などが販売されています。
低用量のミノキシジルを頭皮に塗布することで、頭皮の血行がよくなります。
血液は酸素と栄養、白血球などを全身に運んでいるので、血行がよくなった場所は栄養状態もよくなるのです。
髪の毛は毛包部にある毛乳頭が、毛細血管から栄養を受けとり、細胞分裂が促されることによって成長します。
そのため、女性の薄毛にも、血行改善効果のあるミノキシジルは効果的と言えるのです。
では、厚生労働省の認可している残り2つの有効成分はどうでしょう。
残念ながら、フィナステリドとデュタステリドに関しては、女性の服用禁止となっています。
というのも、フィナステリドとデュタステリドは男性ホルモンにアプローチする治療薬だからです。
女性はフィナステリドやデュタステリドの服用はおろか、手で触れることも避けるべきだとされています。
なぜなら、薬の有効成分が皮膚から吸収されてしまうからです。
特に、男の子を妊娠している女性がフィナステリドやデュタステリドを誤飲してしまうと、赤ちゃんの性器の成長に悪影響を及ぼしてしまいます。
パートナーがフィナステリドやデュタステリドを服用している場合、絶対に触れないようにしましょう。